溝口好晴《和の万華鏡展》・・・・経筒
2012年 06月 17日作品名 経筒 ¥157500
作品について
《経筒》
平安末期、日本はこの時代、釈迦入滅二千年後の年にあたるとされ
釈尊の教えが及ばなくなる、末法の時代を迎えてしまうという「末法思想」に
つつまれていました。
人々の不安な心の中には、極楽往生を願う信仰が、もたらされていきます。
この信仰を背景に、貴重な経典を地中に埋納し、後世に残そうとする「経塚」が
広く造営されました。
一日の幸せ、極楽往生を願って写経された経典は、蓋付きの容器に大切に
納められ、埋められます。
この容器を「経筒」といいます。
《料紙》
般若心経の全276文字は、手書きをし、一品々全て肉筆で仕上げています。
その般若心経の書いてある料紙は、平清盛が一門の繁栄と極楽往生を祈願して
厳島神社に奉納した、「平家納経」の雰囲気を表しています。
経典の装飾が豪華であればあるほど、極楽往生を約束されると言われており、
「平家納経」は、荘巌さ耽美さにたいへん優れた、最高峰を
なすものだと言えます。
《映像》
阿弥陀経の中で釈尊が言われている「極楽の世界は七宝でできている」という
条に基づき、万華鏡には、金・銀・瑠璃(ラピスラズリ)・水晶・さんご・真珠・めのうの
七つの宝を組み込んでいます。
作品名 虫籠(青松虫)¥210000