素材を楽しむ五人展ー勅使河原通子(陶芸)
2019年 08月 28日令和元年8月31日(土)~9月12日(木)
勅使河原通子(陶芸)のご紹介
普段は、土と釉薬の練り込みで、透かしを生かした照明やインテリアなどを主に作っています。
今回新しく、さらに日常の中に入っていきたく思い
普段使える
しかし大切にしたくなるもの
誰かの日常の宝物になれるよう、新たな技術面を試行錯誤しました。
誰も見向きはしないガラクタだけど、自分にとっては宝物。
誰かのそういうものになれたら嬉しい。
古道具も、名もない器のカケラも、なぜか胸が踊ることがあって。でも、説明出来ないんです。
なぜ、それを好きか。
そういう言葉に出来ない部分を、自分なりに形にしたかった。
という、作品が今回のメインになっています。
土と釉薬の練り込みは、焼く前の成形も削りも、焼いた後の削りも大変ですが
こういう過程が、きっと物の生命力になるとも、最近感じ始めました。
ある人にとっては、邪魔なものだし、ある人にとってはストライクだったりする。
人との出会いと、同じなんだろうと。人だったら、むやみに捨てないですし。
きっと大事にしてくれるであろうと。
何かを大事にするって、自分にとってとても良い事だと思うのです。
物を選ぶ時、何を選ぶかで人生が変わってくる。
全部は出来なくとも、せめて好きなものくらい。
私の作品は、ストライクゾーン狭めだと思いますが
これだけ人間がいれば
きっと誰かのストライクゾーンにハマる時がくる、役に立てる時がくる。
もし目にとまるものがあったら、手にとって見て頂けると幸いです。
勅使河原通子