佐々木紀政さんの大黒様!
向かって左から、布袋様・恵比寿様・大黒様・・・・。
香川県の東村真季さんの作品です。
七福神(しちふくじん)とは、福をもたらすとして日本で信仰されている神様ですね。
七福神信仰は室町時代末期頃の京都に始まったといわれていますが、
福神は、はじめから七神がそろっていたわけではなかったそうです。
初めは七福神は、恵比須と大黒天というポピュラーな福の神のペアから始まりました。
人気の高かった弁才天という女神が加えられて三神になりました。【神様も人気しだいなんだねぇ
】
しかし、弁才天とてはじめから七福神のメンバーだったわけではなかったみたいです。
実は、弁才天の前に天細女命(あめのうずめのみこと)がメンバーになっていたんですって!!
天細女命は天照大神が岩戸にこもったとき、岩戸の前で踊った女命として有名です。
そのため、芸能の元祖と仰がれました。
また、天孫降臨(記紀の神話。天照大神の孫、天孫が高天原から日向国の高千穂に
降ったこと)に随従して苦りきった猿田彦神の表情を和らげた女神であるともされ、
後に、笑う角には福来るとして、道化のお多福にも見立てられるようになりました。
天細女命は福の神の性格から七福神に加えられました。
しかし、京都では弁才天のほうが人気があり、不人気の天細女命に代わって弁才天が七福神の
紅一点の座にすわったそうです。
三神でも物足りないと思ったのか京の庶民達は毘沙門天を加え、
さらに四神では縁起が悪そうなので【???】布袋和尚を加えて五福神にしたそうな・・・・。
ついでに五神に福禄寿と寿老人を無理やりに加え、七福神を誕生させたのです。
なるほどー!!やっぱり!
七にこだわったんですねぇ
六神でもなく八神でもなく、七神にこだわったのは、仏教経典の「七難即滅七福即生」に
ちなんだとか、中国の「竹林の七賢」にちなんだとかいわれています。
【恵比寿】恵比須さんは七福神の中で唯一の日本の神さまです。
イザナギノミコトの第3子蛭子尊ともいい大国主命の御子とも伝えられています。
清廉、漁業、商売繁盛、交易の神様と言われています。
【大黒天】印度の神様で有福を示し、有徳、財宝、闘戦の神様で、二俵の米俵に立ち糧食を司る神様。
【毘沙門天】ヒンズー教ではクベーラと呼ばれ財宝福徳を司る神・・・仏教の世界では、護法神となり
サンスクリット語でバイシュラバナと呼ばれました。
四天王の一つとして、弥勒山に住み北方を守りました。
右手の槍で怨敵(災害、仏教を弾圧する権力)を退治し、左手の宝珠で人々に福徳を
与えてくれるといいます。
【弁才天】七福神の中で唯一の女神です。
音楽、弁舌才智、水の神、芸術の神として古来日本では市来姫と同一神として
信仰されています。
【福禄寿】福禄寿は道教の星の神様だそうです・・・長い頭が印象的!!
中国の神様で、人々と言うより中国道教の理想である幸福、俸禄の
意味を持ち南極老人星の化現として現われた神とされています。
大望、長命
【寿老人】白ひげをたらし杖を持ち、鹿を伴っています。
長寿の神様で老子の化身の神とも言われています。
長命、富財、与宝、諸病平癒の神でもあります。
人々の安全と健康を守ります。
【布袋】布袋和尚はその名のとおり僧侶です。
弥勒菩薩の化身とも言われ、神格化されていきました。
大きな腹をして福福しい顔をしていたので、福徳の神とされたのです。